2018年5月6日日曜日

復調までには至りません

3月末から療養休暇、そして短時間のリハビリ出社を経て、
短時間勤務に入りました。
そのタイミングでこのゴールデンウィーク。
ほぼ一か月以上、仕事らしい仕事もせず、
お薬の効果もあり、自由な時間はほぼ寝てばかりしています。


頭が動かないことや、頭痛、倦怠感などは消え去り、
ひどい状態からは抜け出た感じではありますが、
まだ身体を動かすのも、頭を動かすのもおっくうです。
テンションが全く上がらない。


明日からまた短時間勤務再開ですが、
それさえも気が重く、どんよりしています。


特効薬ってないかしら。


庭の薔薇を摘んだり、京都へお散歩に出かけたり、
気持ちが晴れるようなことはしているのですが、
大好きなバンドのvideoを観るには体力が続かず、
集中力も途切れてしまいます。


会社との関係もよくよく洗い出してみると、
かなり複雑になっています。
このまま継続して在籍できるでしょうか。


とりあえず、元気になりたいです。
どうしたら、いいかしら。

2018年4月27日金曜日

盗み見

盗み見、なんて聞こえが悪いのですが、
間違いなくそういう行為です。
電車の中で隣の人が何か読んでいるとすると、
ついつい開いた頁を覗いてしまいます。


そういうことはありませんか?


目をぐーっと横にやって、ちらり。
何かの単語が見えると、なんとなくジャンルがわかりますね。


割合として多いのが、時代小説。
なんとか藩、とか、せりふで、ああ、そうか、と思うわけです。
人気があるなぁ、江戸時代を舞台に書かれた小説。
本屋さんでもかなりの並べ方ですね。


それが、先日、首をかしげてしばらく考えたことがありました。
字面から現代小説らしい。
イーヨーという言葉が見えましたが、
プーという言葉はなさそうです。
そして、僕、メタファーという言葉がちらりと見えました。
その上、ゴシックの太字の行もあります。
これは難解な小説だ。
で、ようやくわかりました。
大江健三郎さんでしょう、きっと。


読んでおられたのは、年長の女性の方でした。
私なぞ歯が立たない大江さんの小説を電車の中で集中しておられる。
頭が下がりました。


こんな風にクイズのような感じでいるので、
覗き見、盗み見、やめられないのです。
たいへん、失礼いたします。

2018年4月11日水曜日

リハビリ出社

明日12日から出社することになりました。
ですが、仕事はいたしません、リハビリ出社です。
無給でお仕事をせず、まず環境に慣れることから、だそうです。


じっと椅子に座っているだけ?
そんなことできるわけがありませんね。
でも仕事をするわけにもいきません。


尋ねられたことに答える、
どうしてもしなければならない業務を手ほどきし、代行してもらう、
社内のネットワークはチェックしても良いそうです。


それにしても時間がありますね。
なんと、本を読んでも良いとのこと。
猫にまたたび、ツキスミに本とRockですから、
ありがたいことです。


そういうリハビリ出社は19日までの予定です。
その後はまた診察、面接にて、判断が下されます。


とはいっても、また同じ仕事、同じ量をこなすのであれば、
再び同じ不調に陥ります、と話しているのですが、
誰でもそうだと思います。
2週間程度の休暇ですっかり治るわけがありません。
というようなことは、体験者しかわからないことでしょう。
繰り返し説明をし続けるほか、ありません。

2018年4月8日日曜日

休暇中の読書

2週間もの療養休暇、本を読んで過ごしています。


「須賀敦子の旅路」 大竹昭子著 文春文庫
以前、河出書房新社から出ていた土地ごとにまとめられたシリーズが
ありました。そのうちの大竹さんが担当した3冊をまとめ、加筆、
東京編を加えた、重量感のある須賀敦子論となっています。


とてもすらすらとは読めず、毎日二篇ずつ読んできました。
残すは東京編です。


以前も大竹さんが担当した3冊はとても手ごたえがあり、良い本だわ、
と思っていたので、このように文庫にまとめられて、嬉しいです。


いろいろな方が須賀さんについて語っておられますが、
大竹さんも納得できる解釈をしながら、述べられています。


最近になって、自分にとっての須賀さん像がぼんやりと見えてきて、
そろそろ言葉にできるかもしれないと思っているところです。
最初の著作と出会ってから25年以上経ち、ようやく、です。


他に読んでいるのは、
「ルネサンス夜話」 高階秀爾著
「人質の朗読会」 小川洋子著
「パリの異邦人」 鹿島茂著
など、少しずつ並行して読み進んでいます。


ただ、集中力が欠落していて、30分くらい続けて読んで、休憩、
の繰り返しです。なかなか進みません。


さて、病状の方ですが、あまり芳しくありません。
少しずつましになってきているように感じてはいます。
そのような状態がおわかりになるのか、昨日の主治医の診察では、
後2週間の休暇が必要だと思う、とのことでした。
確かに頭も回らなく、PCをさわると頭痛が出てくるので、
まだ本調子とは言えません。
が、後2週間なんてありえません、出社OKにしてください!
とねじ込みまして、とりあえず、12日から出社することになりました。
とりあえず、です。
とても通常ペースではできないと思うので、
休憩しながら、少しずつやって行こうと考えています。


明日、月曜日は産業医と会社との面接です。
それで本格的な話が決まるのですが、
どのようになるでしょうか。


8年同じ部署で仕事をしていて、体調に異常はなく、
9年目に新しい部署の仕事が追加されて1年経ち、適応障害との診断。
これまでやってきたことは、いったい・・・。

2018年3月28日水曜日

とうとう診断書・・・

昨日は月一の診察日でありました。
今月はさらに病状が悪化していたこともあり、
一週間の療養を進められ、診断書が発令されました。


ずっと仕事や会社の状況、人間関係についても、お話していたので、
この状態では、環境を変えるのが望ましいけれども、
そういうことは、意見することはできませんから、とも言われました。


ということで、所属部署の部長に連絡し、
面談、産業医との面談を経て、
最終的には二週間の療養、ということになりました。


この時期は、決算で、年度始めの素晴らしく忙しいシーズンでもあります。
二週間も休むなんて、考えられない!
と主張したのですが、これ以上悪化すると個人も会社も困る、
とのことですので、仕方がありません。


それと、少々の無理をすることに慣れていて、
感覚が麻痺していると思う、とも言われてしまいました。


二週間後、私の席は残っているのでしょうか・・・。
不安の方が先んじて、ほっとするという感じにはなりません。


どうしようもないので、
明日はこっそりと皆のいない時間に行って、
机や書類を整理したいと、内緒で考えています。

2018年3月22日木曜日

体調がさらに・・・

昨年の秋ごろから具合が悪くなって、
せっかく減らしたお薬を元に戻していますが、
まだまだ坂道を下っております。


前頭葉に石が乗っているような重い痛みが一日中続いていて、
身体も動くのがおっくうです。
遠方に出かけることはできなくなってしまいました。


この状態で、一番忙しい4月を迎えるのは、大変厳しいです。


とはいえ、私のような精神的な病気の方ももちろんお仕事をされていて、
皆、お薬で底上げをしながら、仕事に従事し、体調が少しでもよくなるように、努力されているのわけですから、
私もこの状態ではお薬を増量して、対応していくしかありません。


悩みは、周りの人々にはまったく理解できない、ということです。
とてもしんどいのに、元気だと思ってくださっていて。


原因が、仕事量と職場の人間関係とはっきりしているので、
対処できればよいのですが、
なかなか良いアイデアがありません。
この半年悩みに悩んでおりますが、打開策無し。


手探りで次のステップを考えてはいるのですが、
今の体調では、それさえも難しいです。


ので、まずは今の不調を少しでも良くすること、から始めたいと思います。


そういうこともあり、
ブログの更新が滞っており、申し訳ありません。


お話したいことは、たくさんあるのですが、
ぎゅーっと根を詰めることができません。
ん?そんな難しいお話はしておりませんが、
一応考えながらキーを叩いております。


春らしい季節になってきましたが、
安定するまではもう一息ですね。
爽やかな季節が待ち遠しいです。

2018年3月12日月曜日

タブッキの文庫と須賀さんのコレクション

アントニオ・タブッキの「島とクジラと女をめぐる断片」が
河出文庫に入りました。


この本は単行本で読んでみたのですが、
これまで読んだことのあるタブッキの小説と違いがあるような感じで、
あまりしっくりこなかったのです。
タブッキの作品で好きなのは、
「インド夜想曲」
「遠い水平線」
「夢のなかの夢」。
どちらかというと幻想的な作風のものが好ましく感じていましたが、
このクジラは、構成も、内容も、なぜか親しめなくて。


今回の文庫版には堀江敏幸さんが解説を寄せておられることもあり、
再読してみることにしました。
内容がよく理解できない私には、
須賀さんによる訳者あとがきと解説をきちんと読んで、
本の趣旨を理解した上で読んだ方がよさそうです。


と、本をぱらりとしていると、一枚の広告が落ちてきました。


「須賀敦子の本棚」全9巻が6月から刊行されるということです。


第一回は、ダンテ「神曲・地獄篇」。
須賀さんに師事された藤谷道夫さんの手によるものです。
第二回は、キャザー「大司教に死来る」。
これは須賀さんの卒業論文。


監修は池澤夏樹さん。
ついていけるか否かは別として、
まずは手にとってみたいですし、
目を通す必要があるでしょう。


とはいえ、
仕事に追われ、体調不良にくらくらしている今の私に、
この本たちは値があるでしょうか。


須賀さんの本が自分にふさわしいか、
私自身、判断がつきません。


眼と心を洗うために、
与えられたものでしょうか。


そう考えると、
迷いに迷う今の私に大切なのは、
須賀さんのエッセイを再読すること、なのかも
と思ったのでした。